経営革新計画のテーマ
土着菌を活用したオガコ床畜舎等の製作運用コンサルティング
当社は、昭和52年に創業し、白豚の生産活動(仔豚出荷)を行っており、現在母豚500頭で、年間10,000頭の仔豚を出荷している。今後の養豚業においては糞尿処理など環境面を特に重視していかなければならない。当社においても環境に配慮した畜産糞尿処理について研究を重ねてきた。近年より畜産糞尿処理における土着微生物の効果に着目し、土着微生物(土着菌)を活用した糞尿処理も手がけてきた。土着菌を用いた糞尿処理とは、土壌中の麹菌、酵母菌、納豆菌、乳酸菌等が主体の土着菌を、米ぬかと混ぜて培養し、さらに、おがくず等と混ぜ合わせて、発酵床として使用するというものである。この方法は、
- 畜舎の臭いが消える
- 畜舎内で糞が直ぐに発酵するため除糞作業の省力化が図られる
- 大規模な糞尿処理施設が必要ない等 のメリットがある。
悪臭や糞尿処理方法に悩む畜産農家等にとっては、土着菌への期待と効果が注目されている。土着菌は作ることは容易であるが、その菌を活用して糞尿処理、生ごみ処理をうまく行っているところは少ない。当社においては、土着菌を利用したオガコ床の運用ノウハウが確立されており、同業他社より引き合いが出てきている。この土着菌利用による『オガコ床の製作コンサルティング』という新しいサービスを、同業他社や地域社会の環境対策の一環として、また当社の経営革新の柱として位置づけている。
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