敬老の日特集

由来と変遷

 

敬老の日は、もともと 「としよりの日」 という名称で始まり、1954年に国民の祝日として制定され、全国で祝うようになりましたが、もっと良い呼び方にしようと言う事で、1964年に敬老の日と言う呼び方に変わりました。


敬老の日には、「長い間、社会のためにつくしてきた高齢者を敬い、長寿を祝うと共に高齢者の福祉について関心を深め、高齢者の生活の向上を図るという 」意味が込められています。


従来は、9月15日を国民の祝日に定めていましたが、現在では2001年の祝日法改正により、2003年からは9月の第3月曜日となりました。


敬老の日の由来は、聖徳太子が大阪市に身寄りのない老人や病人、貧しい人達を救うための施設(悲田院)を設けたのにちなんで制定されたとする説や元正天皇が717年に年号を養老として、養老の滝に御幸した日にちなんで制定されたとする説等があります。

 

次週は「敬老の日の過ごし方」について掲載いたします。

ごし方

 

敬老の日の過ごし方は人それぞれですが、国民の祝日として定められている事もあって、祖父母が健在なご家庭にあっては、お祝いをして過ごす方々も増えてきているようです。

 

そこで、敬老の日にお祝いをした方々にどのような祝いをしたか?アンケートを取って見たところ、一番多かったのが [ プレゼントを手渡しした ] が、半分近くを占めました。

 

また、プレゼントの内容をアンケートして見ると、

 

 
  1. 衣料品(下着、カーディガン、スカーフ、帽子、ひざ掛け等)
  2. 食料品(和菓子、スウィーツ、お茶、お酒、特産品他)
  3. お花(切り花、鉢植え他)
  4. 雑貨(湯のみ、座椅子、財布、ハンカチ、ベルト他)
  5. 健康グッズ(マッサージ機、補聴器、杖、枕、マットレス他)の順で多かったです。

敬老の日は、特別な事を何もせずに過ごす方が、まだまだ多い訳ですが、日頃疎遠になっている祖父母(年老いたご両親)宅に集まって、何らかのプレゼントをして、楽しいひと時を一緒に過ごしてやる事が、何よりも元気づける事になるのではないでしょうか。

 

敬老の日に、祖父母(年老いた父母)に対して、これまでの感謝の念と、いつまででも元気に長生きして欲しいとの思いを込めて、お花をプレゼントする割合は敬老の日にプレゼントした方々の約16%を占めます。そしてプレゼントした花の種類は、控えめな甘い香りを持ち美しい薔薇が人気NO1です。

 

ところで、秋を代表する花と言えば、「りんどう」です。りんどうは、根を煎じて薬として使われていた事もあり、相手の健康を気遣い長寿を願って贈る花として定着していますし、りんどうが紫がかった花の色の持ち主でもある事から(日本では紫は高貴な色とされる)、尊敬に値する花として敬老の日にふさわしい花かもしれません。

 

一方、9月の花である「ケイトウ」は、花言葉としていつまでも色あせず若々しいとの意味合いがあり、つつましく元気で長生きすると言うケイトウのイメージは、敬老の日の花としてぴったりの花と言えるのではないでしょうか?

菓子

 

敬老の日に、いつまでも元気でいて欲しいの願いを込めて、和菓子をプレゼントする割合も敬老の日に贈り物をした人達の中では高い方です。

 

暦では、1年を15日ずつに分けた24節気が季節の目安になっていますが、日本では古くから季節に合わせて和菓子を頂く習慣があり、お節句やお祝いの年中行事だけに使うお菓子も数多く存在します。

 

敬老の日が、多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日であれば、和菓子が贈り物として重用されるのも、当然かもしれません。

 

 

ところで、秋を代表する素材であるさつま芋を原料にして作られる和菓子(饅頭、団子、餅等)は、年長者にとってあたたかい気持ちを感じさせるやさしい味わいを醸し出してくれるお菓子と言えます。

 

秋を代表する鹿児島特産の黄金芋や紫芋を原料にした和菓子は、長寿を願って祝う敬老の日に相応しいお菓子と言えるのではないでしょうか。
 

り物と選び方

 

敬老の日と言うと、おじいちゃん、おばあちゃんを家族でお祝いをするというイメージが強いのですが、最近では普段ご無沙汰して疎遠になっている両親や、お世話になった老人(知人)に対して、「いままで本当にお世話になりました」 と言う感謝の念と、「いつまでも元気に過ごしてください」 との思いを込めて贈り物をする方々が増えています。

これらの方々の思いは、心から喜んで頂けるものを贈りたいと言う思いです。

 

そこで一番多いのが、家族団らんで過ごす食事会です。その次が感謝のメッセージ込みのお花や和菓子セットの贈り物と言う事になります。

やはり家族のきずなを感じられる物が選ばれているようです。

 

そこで、家族のきずなが感じられて、更に従来の路線とは少し違う選択肢として,

家族旅行や地方の有名特産品を取り寄せて贈る事を提案します。

普段は体験出来ない一家団欒の新鮮な空気と、家の近くでは手に入らない地方特産品のおいしさを味わってもらうのも一工夫あって良いのではないでしょうか。


 


 

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