出棺式・葬儀

■出棺式を行う

 出棺式は出棺の祈りとも言い、棺を自宅から教会へ送り出すことです。つまり生前住んでいた家から神のもとへ送られるときと考えられています。葬儀の前に火葬する必要がある場合は、棺を自宅や教会から葬儀場へ送り出す際に行います。

 出棺式は、神に全てを委ね死者を葬るということへさらに踏み出すときです。神の支えと平安のうちに全ての営みが滞りなく進められ守られるよう、祈ります。

【式順】

@聖書朗読

A祈り

B時間があれば讃美歌が歌われる

■葬儀を行う

 遺体を丁重に葬ることを大切にしながらも、生も死も全て主なる神の御手にあるとし、復活の希望を福音として聞く、すなわち、遺体を囲みながらもその中心は神礼拝にあるということです。葬儀では参加者は故人の生涯を通じて、罪の赦し、悔い改め、新しい生活への転換等を知り、生かし聞いてくださった神の栄光をほめたたえます。

【式順】

@前奏

A賛美歌 504(主よ、みてもて)

B聖書 ローマの信徒への手紙 8章31−39節

C祈祷

D讃美歌 463(わが行くみち)

E式辞

F祈祷

G讃美歌 465(神ともにいまして)

H祝祷

F後奏

G遺族挨拶

 

 

火葬・納骨

 

■火葬を行う

 火葬に際しては、炉の前を囲んで「火葬の祈り」が行われます。これは、故人がすでに神の御手に委ねられていることを確認し、神に対する全信頼によって平安と希望のうちに全てが運ばれることを祈るというものです。

■納骨を行う

 キリスト教は本来復活信仰なので、土葬が中心でした。しかし現代の日本では火葬が法律で義務付けられていることから、埋葬は納骨することを意味するようになりました。埋葬の祈りは遺族だけでなく教会有志全員が出席することもあり、墓前で讃美歌を歌い聖書を読み、奨励があり、祈りが捧げられます。

 「土からつくられたものを土に返す」とし、遺骨への過剰な信仰心や恐れから自由にされ、墓から甦った主イエスの生命に結ばれる希望に生きることが、埋葬の折の意義とされています。

 

 

 

記念会

 

■記念会を行う

 故人を記念し、遺族を励まし、交わりのなかで主に服従する決意を新たにすることは意義あることと考えられています。

【プロテスタント「記念の集い」の例】

@死後1ヵ月後の月命日に「召天記念祭」として牧師、近親者、友人知人を自宅に招いて行う

A以後1年ごとの命日に記念の集いを行う

【カトリック「追悼ミサ」の例】

@死後3日目、7日目、30日目に協会で行う

A以後1年ごとに行う

B3年目、10年目などの大きな区切りに盛大に行う

C毎年11月2日、すべての信徒の霊を追悼する「万霊節」に行う

 


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