11月4日開催 インバウンドセミナー(鹿屋商工会議所にて)

2016年10月(前半) 〜みんなの協力のもと、成り立っているVisitOsumi

10月5日、6日から延期になり、11月16日、17日になりました。

1ヵ月延びたことで、宿泊・食事・ガイドの手配など、全てにおいて延期の手続きです。自分たちだけでできることならよいのですが、今回は9割と言ってもいいほど、外部の方の協力をいただいています。

「台風の最中にするよりもね。早い決断ありがとう」と、延期に対して快くお返事をいただくのですが、やはりそこには”人の時間”が動いているわけで…。とても申し訳ない気持ちでいっぱいでした。本当に、ありがとうございます。

1ヵ月延びたことで、ちょっと良かったこと



スタッフが吾平山稜や荒平天神、
桜島フェリーの様子などを見に行ってくれました!
 
  • フェリーの運航ルートである錦江湾の流木の問題が片付く
     
  • 各所の台風の後片付けもばっちり
     
  • 台風17号で入れなかった吾平山稜の中に入れる
     
  • 11月中旬は日本最大級を誇る「かのやばら園」が秋のばら祭り期間中
     (10月はバラの花は全く咲いていないので)
     
  • インバウンドセミナーを受けて、気持ちがかわった

紅葉にも期待したのですが、そこは南国大隅。まだまだ暖かく、紅葉は始まりませんでした。

本当に来てくれるのか・・・!? 人数確保はやっぱり難しい!!

延期となり、当初の参加者も最少催行人数10名を下回ってしまいました。「やめるのは簡単」ですが、やめてしまっては意味がありません。

まずは、再度、74名の応募者の中から選んでみましたが、それでも、すんなり決まるものではありません。そこで、現在参加表明している留学生の方に「お友達を誘ってくれませんか?」とメールをしました。知らない土地に来るのですから、友人と一緒に参加できれば心強いですし、確実に来てくれると思ったからです。たまにぽつぽつくる応募者の中から10月いっぱいで、なんとか12名確保しました。 「あれ?14名じゃなかったの??」と、しっかりこの記事を読んでくださったみなさん、ありがとうございます。そうです。まだ、この後、人数確保で苦労したのです。

それは旅行の2日前。この時点でキャンセルがあってはいけないと、確認をすることになりました。参加者 リストの一番目に登録しているイギリスの方にメールをしました(電話で話す勇気がなく)。すると 「すみません。新幹線が高いので、やっぱり・・・」といったメールが返ってくるではありませんか。

もうね。この時、心が暗い箱の中に閉じこもりました・・・。

「せいいっぱいもてなそう」「がんばろう」と思っていた気持ちも、シュン・・・。いや、シュンどころじゃないですよ、どーーーーーーーんと、底がわからないところまで、落ちていきました。
次の方にメールをする元気もなく。うなだれていました。

そんな様子を見かねて、VisitOsumiのメンバーが、他の参加者に直接、電話をしてくれました。結果、さらにキャンセルが出て旅行2日前に最少催行人数と同じ10名に!!

さて、すでにホテルは確保してあるし、協力業者さんも15名で準備しているし、せめて、15名は確保したい。どうしようか?とみんなで考えて(社長は旅行関係者との打ち合わせにいっていて不在)、県内で一番の留学生ネットワークを持っているところに情報を流してほしいとお願いし ました。この時の担当の方に恵まれました。即、対応してくださり、お昼過ぎには一斉メールをしてくださることになりました。

旅行直前に応募は来るのか・・・。
ドキドキの数時間が過ぎた頃・・・ぽつ、ぽつと応募メールがきました。

この時の喜びといったら!はじめてVisitOsumiの応募があった時、以上ではないでしょうか。
もう、みんなで喜び合いましたよ。贅沢なことに予定以上の応募者の中から、条件に合うかどうか、同意書の条件に同意してくれるかと厳選させていただき、14名になったのでした。

参加者14名 データ

男女比率   学校別
 

 

出身国   年齢層
 

 

ちょっと一言いたいのです。

今回の参加費用は0円です。無料です。

「0円だから、キャンセルしても支障ないでしょ?」と思ってしまうと思います。

でも、その0円にするために、お金を出している人がいるんです。「宿泊だって他の人を入れればいいじゃない」とか、「その食材、他の人に使えばいいじゃない」では済まないんです ・・・。参加する、あなたのために確保した食材であったり、時間だったりするんですから。

自分のためにがんばってきた相手の想いを無駄にしてしまうわけです。旅行に限らず「なんで0円にできたのかな?」っていうのを考えるのは、他のことでも必要だなと思いました。

おもてなしは 「裏・表 無し の心」 なのかもしれない

9月9日

ちょっと話は戻りまして9月。

11月4日に開催するインバウンドセミナーのため、台風13号と共に、社長、東京へ。セミナー会場のエレベーターで目力の強い、ブロンド色の髪を持った女性と一緒になったそうです。「うわぁ・・・外国人だ、どうしよう!?」と思ったその女性が、今回の打ち合わせついでに受講した講演会の主役「ルーシー 先生」。 今回はセミナーの打ち合わせそっちのけで、ルーシー先生の話を聞くために東京へ行ったといっても過言ではないほど、社長、たくさんの元気をもらって帰ってきましたよ。

帰ってきて、VisitOsumiのメンバーにルーシー先生の講演内容を聞かせてくれました。真珠湾攻撃を受けた後、戦後から今の世界的な観光地になっていく過程は、聞いていてわくわくしましたし、日本をターゲットにし、ハワイに はじめて観光旅行に来た日本人を見て「ルーシー、あの人たちが、ルーシーたちを、ハワイを支えてくれる人たちになるんだよ」と言ったという一言に、いい意味でゾクっと戦慄がはしりました。もちろん、その過程にある努力の数々にも勇気づけられました。

今、自分たちは、この大隅半島を支えるものを作ろうと模索しているんだ。 ハワイを観光地とするために走り始めた人達と同じ方法、同じ道ではないけれど、きっと思い描く未来は同じだと思います。

なんで会計事務所がそんなことを?と言われるかもしれない。でも、会計事務所だから、たくさんのお客様とのツナガリを持っているAIAだからこそできることだと思うんです。

会計事務所は元気なお客様あってこそ、存在できるのですから。
そのお客様の基盤となる場所の元気づけに貢献できることをするのは、使命なのではないでしょうか。

なにせ「我々は一流のサービスを提供し関与先の繁栄に奉仕する」と、経営理念の一つにうたっていますしね(今回、サービスの内容が異なりますが・・・)!

社長のお土産話を聞いて、元気ももらいましたし、なにより、せいいっぱい頑張りたいと、VisitOsumiのことを改めて真剣に考えました。

 

ルース・マリー・ジャーマン(通称ルーシー)先生
日本滞在歴28年。NHK Eテレ「しごとの基礎英語」にも出演中。日本語能力検定1級。欧米系女性では初の宅地建物取引主任者。2012年4月に株式会社ジャーマン・インターナショナル設立。日本のグローバル化支援とインターナショナルマーケティング/プロモーションのノーハウを生かし企業の顧客獲得と経営戦略に貢献。海外企業による日本支社のペネトレーション(進出)のコンサルティングとサポートを行う。

 

11月4日


34名の参加者があったインバウンドセミナー
  やまとごころの村山慶輔社長を講師にお招きし、インバウンドセミナーを開催しました。

当初はVisitOsumiの反省会も兼ねて先生にアドバイスをいただく予定でしたが、旅行は延期になりましたので、セミナーが先に。先生の話を前もってきくことができました。

日本国内でも僻地と言われるような場所でのインバウンド成功事例、町にもたらしたもの。SNSを活用した一枚の写真の広がりなど。そして、外国の方をお迎えするためのアドバイスもあり、ルーシーの話に引き続き、また、元気をもらえました。

お茶を販売しているおばちゃんたちが、ちょっとした勇気を出し、片言の英語が通じたことで、外国人に対して積極的になれた 「英語少し通じます商店街」。

子供たちがおもてなしの場を日常的に体験できる「富士箱根ゲストハウス」。ここで外国人と接することで「外国人も同じ人間だと知り怖くなくなった。」 「日本人のありのままの生活が外国人にとって魅力的なのだと知った」「完璧な英語でなくても心は通じると知った」という数々の感想。

先生のセミナーを通じて、自分に足りないもの・人見知りな自分が外国の方を相手にする不安への答えが見えてきました。

そして、みんな急激に有名になったわけではなく、数年前から取り組んだ結果が、今、花開いているのだということも知りました。

やはり種をまかなければ、花は咲かないのです。花が咲かなければ果実を得ることはできず、新たな種をまき、増やすことは叶わないのです。
 

「地方こそ世界を舞台に勝負すべき」

 

「動かないことが最大のリスク

今やっていることが3年後、5年後の状態を作る」


村山先生がおっしゃっていました。確かにその通りだと思います。

でも、今は、そんな損得を考えた結果の未来のことを考えるのではなく、自分たちにできるせいいっぱいのおもてなしをすることに集中したいなと思いました。何かを得るために「もてなす」って、なにか違うなと思ったからです。戦略ありきなのは十分わかっていますが、不器用なので、今はそれに目をつむって!
 

 

こんな遠いところまでやってきて、どんなところか見てみたいな、体験してみたいなと思ってくれたその心に応えたい。

せっかく来てくれる留学生に、大隅半島の事をいっぱい伝えたいし、 見てもらいたいものもある、食べてもらいたいものもある。

普段、「なんにもないところだなー」「こんなとこ悪いな、駄目だな」って思っていても、やっぱり、生まれ育った鹿屋市が、大隅半島が、私は好きなんだなと思った瞬間でもありました。そんな思いを胸に、改めて準備内容の見直しをしました。

そして、明日の段取りの確認をして、いよいよVisitOsumiの当日を迎えたのです。 

第3回へつづく。

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