創業する事業についての自身の強み

起業する事業に対する自身の強みとは、創業事業を継続していける自信の裏付けとなる材料のことを言います。即ち、商圏市場における競合者に対する優位性、差別化要因のことです。

では、この競合者に対する差別化要因とは何なのでしょうか?

視点(切り口)をどこに求めるかにより、差別化要因も多岐にわたると思いますが、創業という視点で一番重要な事は、創業事業を商圏市場において安定して営めるかということです。

つまり、創業事業で生活していけるだけの継続した安定的な事業基盤(必要売上高)を競合者と競いながら構築していけるだけの材料を自身が明確に整理できる事を意味します。そこで以下の5項目について整理し、商圏市場での優位性を確認してみてください。

1.創業しようする事業経験の確認

商圏市場において競合者に対して差別化要因を見出すためには、最低限創業事業の経験が求められます。

創業事業に強みがあると言えるためには、創業事業の知識・技能・人脈・獲得資格・就業期間・経営者感覚、管理能力、営業、ノウハウ等についての経験度を冷静に見極め、整理する事が求められます。これらを明確に意識する事で、商圏市場での競合者に対する優位性を認識できます。

2.創業事業が対象とする商圏市場の分析・把握

事業基盤の安定確保のためには、創業事業(提供しようとする商製品やサービス等)を必要としている市場の規模(顧客数とその購買力)とその市場の今後の成長度を見極め、[1.創業しようする事業経験の確認]で整理した自身の強みが当該商圏市場で選別される可能性の程度を冷静に分析・把握します。

自身の持つ優位性が、その商圏市場において安定した必要売上高を確保できるかどうかの達成可能性を確認するのは、重要な作業です。

3.創業事業が対象とする商圏市場の競合者の分析・把握

[2.創業事業が対象とする商圏市場の分析・把握]とも関連しますが、創業事業の対象商圏市場での競合者の数、競合者の規模、競合者の繁盛状況、競合者の販売戦略(取扱商製品・サービス、価額、プロモーション等)、競合者の資金力等を関係者や知人、行政官庁、業界誌、業界団体、インターネット等を駆使して情報収集し、大まかな実態を分析・把握したうえで、競合者に対する自身の優位性(強み)、競合者と戦える材料を確認する事が必要です。

4.創業直後から後押してくれる見込顧客の分析・把握

[1.創業しようする事業経験の確認]で整理・把握した自身の創業上の優位性(強み)を起業直後から後押してくれる見込顧客の可能性の程度を分析・把握しておくことも重要です。

創業直後から、多少なりとも売上げにつながる仕組みを確保しておくこと(親族・知人・関係者等の支援)は、金融機関からの資金調達のメリットにもなりますし、何よりも創業後に本格的に営業(販売努力)を展開していくための大きな力になってくれますので、整理・確認しておきましょう。

5.創業事業を継続していくだけの気力と体力があるどうかの確認

創業商圏市場において、競合者に対する優位性を見出せても、あるいは市場において画期的な結果をもたらす事業であったとしても、いくら潤沢な資金があろうとも、起業家には事業を継続していくための強靭な気力と体力が求められます。

一過性の思い付きではなく、事業を継続していくだけの気力と体力を維持し続けるための材料を創業事業に見出せるかどうか?確認しましょう。

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