ヤブカンゾウ(藪萱草)
  ユリ科
越年草

 

@データ
 ユリ科。多年草。葉は長い広線形で左右2列になって束生。長さ40cm〜70cm、幅2cm〜4cm。夏に葉よりも長く花茎を伸ばし、分枝した頂にラッパ状の花を咲かせる。
 忘れ草の名でも親しまれ、日当たりがよい、やや湿った場所を好み、河川の堤や田のあぜ道など人の生活圏に近い場所で群落をつくります。

 

 

 

 

A採り方
 春の新芽は、10cm前後のふっくらとしたものを選びます。根生する若葉をばらさず、根元の白い部分を多く彩るように、少し土を掘りナイフを差し込んで切り採るのがコツです。夏の花やつぼみは、アブラムシなどがついているものを避けて摘み採ります。
 なお、花とつぼみの形や色がヤブカンゾウと似てるヒカンバナ科のキツネノカミソリは毒草ですので注意しましょう。見分け方は簡単で、葉のあるなしで区別がつきます。キツネノカミソリは花を咲かせる夏には、葉が枯れて、長い花茎だけを地上に伸ばしているのが特徴です。

→ヤブカンゾウ

 

 

 

 

B食べ方
 新芽は土をよく洗い落とし、汚れた葉をはがす。ひとつまみの塩を入れて、さっとゆでると甘味が増しておいしくなり、冷水にさらすと鮮やかな緑色になります。味噌とよく合うので、酢味噌和えがおすすめですが、ゴマやマヨネーズで和えてもおいしいです。
 花のつぼみは天ぷらにしたり、さっと湯通ししてから、酢の物や炒め物、煮物、すき焼きなどにするのも良いし、花芽の若いもの(緑色のつぼみ)をだし汁で薄味に煮付けるのもよい。

 

 

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