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ばらについて

霧島ヶ丘公園のばら ばらのある風景 特徴と育て方のポイント

鹿屋市

ばらの紀元
ヨーロッパのばら
近代ばらの品種
日本のばら
原種ばら
世界の人々から
親しまれてきたばら
ばらの紀元 
  ばらの歴史は古く、文明の発生と同時と言っても過言ではありません。紀元前3,000年ごろの中央アジアのメソポタミア文明や古代エジプトの遺跡に 、ばらの花の絵が描かれていたと言われています。ばらの原産地は中央アジアと言われており、香辛料や薬草として用いられてきました。観賞用としてばらの花が扱われるようになるのは、ギリシャに渡ってからです。

 


ヨーロッパのばら
 ローマ時代を経て、イタリアでは貴族の館の庭にばらが植えられていました。イタリアルネッサンス時代の絵画には、ばらの花が登場します。その後はばらはフランスからイギリスへと北上していきます。ばらの花がヨーロッパ全域に広がっていくきっかけをつくったのは、十字軍の遠征です。その後は、ばらの花を中心に庭園がつくられてきました。フランスでは、幾何学的な庭園の中心にばらの花が植えられ、イギリスでは自然を生かした庭園づくりの中でばらの花が植えられていました。

近代ばらの品種

 長い期間親しまれてきたばらは、多くの品種も誕生させています。近代ばらと呼ばれるものは、ナポレオン皇帝の妃、ジョセフィーヌ皇后の庭師によって交配がすすめられ、新しい品種が多く誕生しました。この時期には、4,500種以上もの 近代ばらが誕生しています。  
 また、15世紀には、イギリスでばらの紋章を持つ家同士で、王位継承を争った「ばら戦争」が起こっています。白いばらを紋章に持つヨーク家と赤いばらを紋章に持つランカスター家の争いだったことから「ばら戦争」と呼ばれました。
 


日本のばら

 我が国で最初にばらが記録されたのは、「常陸風土記」であり、次いで「万葉集」と言われています。当時は、茨棘(うばら)と書いており、また、古今和歌集では、「われは今朝初(けさうひ)にぞ見つる花の色をあだなる者といふべかりけり」と詠まれています。おそらくコウシノばらだろうと考えられています。さらに、「枕草子」「源氏物語」「伊勢物語」など平安時代中期の文学に登場します。


原種ばら
 原種ばらの種数の多さでは、日本は中国についで宝庫と言われています。現在14種類が確認されています。その主なものは、以下の通りです。
  オオシヤマばら
 濃いローズ赤色の花で、花の直径が44.5cm5弁花。成長すると1.51.7mになります。
モッコウばら
 淡い黄色の花で、花の直径が23cmあり、80150弁花。黄色系は成長すると6mに なります。白花系は香りが強く、成長すると4.5mになります。
 コウシンばら
  平安時代に遣唐使などにより、中国から持ち込まれた濃い紅色の花で、成長すると1.21.5mになります。

世界の人々から親しまれてきたばら
 その時代ごとにばらは、人々を魅了してきましたが、現在では多くの品種が誕生し、花の中でも特に人気のある花として、また高貴な花としてばらの栽培家が増えています。洋の東西を問わずに世界の人々から親しまれて来たばらは、王冠の紋章となったり、人の名がついたり、物語の題材になったりと花の中でも最も愛されている花と言えます。

 


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