男子の成長と立身出世を願う節句


 5月5日は子供の日。5月は午(うま)の月、午を午(ご)とも読む事から、五に通じ、五の重なる五月五日を端午の節句としたのがはじまり。 中国で暑く、湿気が多いこの時期に、厄を祓う習慣があり、これが由来と言われています。また、中国では「5」は忌み嫌われていた数字で「この日に生まれた子供は親を殺す」とさえ信じられ、親はこれを恐れ子と呼び、捨てたともいわれています。

 

★柏餅   ★菖蒲   ★5月人形   ★こいのぼり

 

■柏餅■
 柏の木は秋に落葉せず冬を越し、春に若葉が生えないと旧葉が落ちない事から「家の後継者が絶えない」縁起の良さに由来します。

 

■菖蒲■
 この時期の菖蒲は邪気を祓う力があるとされ、湯に入れる菖蒲湯や軒に刺した軒菖蒲の習慣があります。
 菖蒲は香りが強く、薬効があり、お湯に入れると、独特の心地よい香りがし、身体も温まります。湯に入れて柔らかくなった葉を頭に巻くと、頭が良くなるという言い伝えもあります。

 

■5月人形■
 菖蒲でかぶとを作って遊んだものが兜飾りの始まりまでした。
 魔除けに、蓬で作られた人形に怖い顔と刀がつき、これが武者人形の原型となりました。

 

■こいのぼり■
 鯉は池や沼地でも生息できる非常に生命力の強い魚で、その鯉が急流を上がり、竜門という滝を上ると竜になり、天へのぼるという中国の伝説にちなんでいます。どんな環境にも耐え、立派な人になるようにとの、子供の立身出世を願う飾りです。(登竜門という言葉の由来)

男の子が生まれたとき、天の神様に「どうか我が子を見守ってください」と知らせる目印にするために、鯉のぼりを立てたという説もあります。

 

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