九州厚生局は、鹿児島市にある国立病院九州循環器病センターの自動車駐車場新築と病棟・外来棟の増築を計画。駐車場の規模はＳ造三階建て延べ五、九七一・七二平方�bで四層の自走式。設計・地質調査を終え、近々発注を予定。増築は現建物に連結する形でＲＣ造四階建ての病棟とＲＣ造二階建ての外来棟で約一万平方�bを見込んでいる。現在基本構想に着手し、できるだけ早い時期にとりまとめたい、としている。基本構想は安井建築設計事務所が担当している。
　同センターの改修は、国立病院の見直しで、姶良郡隼人町の霧島病院が町立の医師会医療センターになり、姶良郡加治木町の加治木南九州病院との二ヶ所になったことを受けて、診療強化を図るために行われる。期間は、十三年度から十七年度までの五期（五ヵ年）の計画で進めている。
　一期は、医師宿舎新築（ＲＣ造五階建て延べ一、四九〇平方�b）やＲＩ処理施設新築（ＲＣ造平屋建て延べ一一二平方�b）と車庫新築（ＲＣ造平屋建て延べ六八平方�b）の合計三棟を飛島・鹿島・前田ＪＶが施工し完成している。
　二期では、診療強化に伴う駐車場の不足から三階建ての立体駐車場を計画。このほど第二種住宅地域に自動車車庫等の建築ができないとして、確認申請に関わる公聴会が、鹿児島市によって開かれ、建築審査会の同意を得て許可を受ける見込み。駐車場は、二百九十四台の収容を予定し、将来的には四百二十台程度を計画している。今後、整備できる場所を検討する。
　また、現在三百の病床を三百七十床にする計画では、四階建ての病棟と二階建ての外来棟の増築を予定。現在基本構想に取り掛かり、ヒヤリングなどを行い、できるだけ早い時期にとりまとめる。
　連結を予定される病棟はＲＣ造八階建て延べ一万六、七二一平方�bで、二階までは連結する考え。この工事は遅くとも三期には着手したいとしているが着工は、十五年度以降になる見込み。電気・機械については三月に入札が行われ、増築部分が含まれていることから、工事着手していない。落札業者は、電気が九電工・東邦電気工業・親和電機ＪＶ。機械が菱熱・日比谷総合設備・大橋エアスステムＪＶ。
　四期以降については、この増築計画が三期、四期となる可能性もある。五期は最終期として、内部改修や外溝関係が予定されている。

　

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