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2010/08/10

 

岸良の大豆宇宙へ
今秋、ISS「きぼう」に 肝付町立岸良小児童ら選別

 肝付町立岸良小学校と中学校の子ども達が3日、宇宙空間へ旅立つ「宇宙大豆」を選び、送りだした。大豆は今年11月にスペースシャトルで打ち上げられ、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」に保管される。帰還後は子ども達が栽培し、やがては「宇宙味噌」に加工するという、自然科学や食育まで絡めた壮大なプロジェクトだ。

 宇宙大豆は、理工系の若手研究者らが所属するバイオ教育企業リバネス(本社・東京都)と味噌製造の宮坂醸造(同)が手掛けるプロジェクト。
 すでに5月、北海道旭川市の「トヨコマチ」や埼玉県秩父市の「借金なし」など全国14地域の地大豆が宇宙へ運ばれた。大豆は「きぼう」で保管され、帰還後は各地域の子どもらが栽培し、味噌やきな粉に加工する。
 このプロジェクトを知った元福岡市の教師で姫門集落でコメづくりに励む江夏良範さんが「内之浦にぴったり」と応募。内之浦宇宙空間観測所に近く宇宙教育を授業に取り入れている岸良小が宇宙大豆の舞台に選ばれた。
 この日、岸良小体育館で出発式が行われ、小・中学生24人が大豆の生産農家から良い大豆の見分け方を教えてもらい、ひとり一粒ずつ宇宙へ運ぶ大豆を選んだ。ただ、莫大な費用がかかるため実際に宇宙へ行けるのは10粒ほどで、さらに選別され、NASAへと送る。大豆は来年2月に帰還する予定で、帰還後は子ども達が宮坂醸造のキャラクターにちなみ「み子ちゃん農園」と銘打って学校で栽培。出来た大豆で味噌を作る。
 出発式にはリバネス代表取締役で東大大学院農学生命科学研究科助教授の高橋修一郎さんと宮坂醸造執行役員の杉浦孝則さんらも出席。高橋さんによると、「きぼう」内は無重力な上に常に強い宇宙線にさらされているため地球上とは異なる成長をする可能性もあるという。
 甲斐紗也香さん(2年)は「先生に教えてもらった通り、白くてきれいな大豆を選びました。お味噌汁が大好きなので、宇宙大豆でお味噌を作るのが楽しみです」と話していた。
 江夏さんは「内之浦はあの『はやぶさ』も打ち上げれた場所。シャトル打ち上げの日、きっと子ども達は自分が選んだ大豆が宇宙に飛び立つ様子を目を輝かせながら見送ることでしょう」と話している。

[南九州新聞 2010年8月5日]

8/3〜8/9の主な紙面(8日 休刊日)
8/3(火)
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  • 120人が献血に協力 −若手ら1人当り400ml提供 鹿屋市内建設業の青年部
  • ツイッターってなに?セミナー −5日鹿屋商議所で
  • 進路の判断材料に −鹿屋工校、学校紹介
  • 地域の農畜産物や加工品販売製造 −地元の渡邊商店が運営 地鶏うどん・ソバのレストランも今月半ばにオープン 道の駅・松山やっちくふるさと村
  • あみしん国会レポート No.5
8/4(水)
  • 目指せ!「中1ギャップ」解消 −教師ら一堂に会し、知恵出し合い 第一鹿屋中校区
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8/5(木)
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  • 猛暑のなか華麗な舞 −伝統の「刀舞」 鹿屋市高須町
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8/6(金)
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8/7(土)
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8/9(月)
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