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2006/7/25

鹿屋、気迫の反撃もあと一歩
鹿児島工が逃げ切り初の甲子園へ

 第88回全国高校野球選手権鹿児島大会最終日の21日、雨の中鹿児島市の県立鴨池球場で決勝戦が行われ、鹿児島工が粘る鹿屋の猛追を振り切り37年ぶりに優勝を果たし閉幕した。県立高校の優勝は53年の甲南依頼53年ぶり。鹿児島工は8月6日から阪神甲子園球場で開幕する選手権大会に出場する。
 大隅半島から初の甲子園を目指す鹿屋は46年振りの決勝戦となり、試合は雨で一時中断されたが、5回を除く毎回安打の19長短打を放ち、力投のエース篠原を後押しする猛追を見せたが、あと一歩及ばず1点差で惜敗した。

 鹿児島工は1点を追う2回、雨を見方に4番鮫島の2塁打を含む打者一巡の6安打で7点を挙げ逆転。3回1死後、8番榎下が4球と犠打、篠原のワイルドピッチで2進し、1番宿利原の左前で、1点追加した。中盤以降は立ち直った篠原の気迫のこもった力投と外野手などの好プレイに阻まれ無得点を繰り返し、7・8回も 三者凡退に打ち取られ、終盤の鹿屋の反撃も辛くも断ち切り逃げ切った。
 鹿屋は、2回2死後8番吉國、続く木佐貫、野間の連続安打で満塁とし2番高畠が4球を選び1点を先制し、続く楠原が中飛で追加点ならず。逆転を許した3回は、2死満塁としたが無得点。しかし、4回には1番野間の3塁打と2番高畠の連続2塁打でまず1点を上げ、続く楠原は3振となったが、4番内門、篠原の連打で1点を入れ、なおも7番永吉の4球で満塁としたが、後続が絶たれた。7回には8番吉國が左席に飛び込む本塁打と高畠、楠原の連打などで3点を入れ、8回にも大迫の2塁打と投手暴投で1点を入れ、1点差と追い上げた。9回先頭の野間が中前で出塁し1打同点、逆 点の機を迎えたが、送りバント失敗から強攻策が裏目となるダブルプレーとなった。
 鹿児島工の中迫俊明監督は「序盤で7点リードし、守りに入らないかと心配した。後半は相手の反撃に押され気味で苦しかったが、選手はよく踏ん張った」と涙声で選手をたたえた。
 鹿屋の山内昭人監督は「私の力不足(無死で走者を出しながらバント失敗)。打者が当たっていたので欲がでた。次こそはこんな試合を勝てるようになりたい」と悔しさをにじませた。
 1回戦から7試合を1人で投げ抜いたエース篠原は「結果には悔いが残るが、県内で2番目に長く試合ができ、チーム全体で野球を楽しんだ。決勝戦は一生の思い出になる」と、小さな大投手は胸を張った。

 

[南九州新聞 2006年7月22日]
 

7/18〜7/24の主な紙面(23日 休刊日)
7/18
  • 炎天下に7月30日プレーボール −新チーム増で混戦模様の大会へ 社会人野球大会
  • 食パン「塩辛くない」は要注意 −鹿屋医療センター・中尾院長講演
  • 更なる健康増進へ −県民健康プラザ5周年〜多彩なイベント
  • 世代超えて快汗 −高隈地区ふれあいGG
  • 自然の通訳を学習 −インタープリター養成講座
  • 綱取りの白鵬、雅山に手痛い2敗目 −大相撲名古屋場所 9日目
7/19
  • 乳幼児と母さんたちの交流の場 −「ひよこ」県内で初めて 鹿屋市東地区学習センター内
  • 1万発の花火に酔いしれ −志布志みなと祭り
  • グラウンドゴルフで交流 −犯罪被害防止と青少年の健全育成
  • 一日中、海と親しみを海を満喫 −マリンフェスタinかのや2006
  • マカオ大学生と中学生交流 −大隅湖周辺をエコウォーク
  • 六月灯をきれいな環境で迎えよう −垂水市の好友会が美化奉仕
7/20
  • 「まるこみプラザ」リニューアルオープン −自由発想のデザイナーズ空間体験
  • ゆらおうに「青い鳥」開設 −知的障害者の就労支援目指す
  • 榎本一孝木版書創作展 −〜愛とは何ぞや〜
  • 夏はロックで盛り上がろう! −21日鹿屋市北田公園
  • マニフェスト「おおむね順調に進捗」 −伊藤知事就任2年目の評価
  • 桜島で避難訓練 −黒神・有村地区住民参加
7/21
  • 鹿屋、接戦を制し決勝へ −鹿児島大会試合結果と予定
  • 栄養をつけて悲願の甲子園へ −山下市長ら決勝戦応援へ
  • 騒音基準の緩和を −47回鹿屋市基地関係連絡協議会
  • 将来の介護・看護へ不安訴え −鹿屋市・星塚敬愛園
  • アルミ缶製のお神輿完成! −かのや夏祭り目指し 鹿屋市立大姶良小
  • 夏もご用心、心臓病・脳卒中 −汗かき脱水症状 血管詰まって・・・・
7/22
  • 鹿屋、気迫の反撃もあと一歩 −鹿児島工が逃げ切り初の甲子園へ
  • 村山収入役が辞職 −酒帯び運転事故の責任取り 鹿屋市
  • 志布志湾マリンスポーツに夢のせて −志布志湾を出帆し、一路瀬戸内海へ
  • 最高賞の知事賞に輝く −大姶良・門原裕佳さん 第44回南日本七夕書道展
  • 鹿屋空手道スポーツ少年団総合2位 −破竹の勢い 九州大会へ
  • 海難事故対策の合同会議 −高速船事故を受け17機関
7/24
  • 目指せ大隅からJリーグ −九州リーグから将来はJ1へ
  • 「曽の国ハンヤ総踊り」に48連参加 −「納涼花火大会」約4000発の競演 
  • 更なる安心・安全な地域社会づくり貢献へ −斉藤建設(株)など8事業所と1個人を優良表彰
  • 多彩な若い感性のはつらつステージ −創作舞踊発表会 鹿屋女子高
  • 「下宮六月灯」延べ千人でにぎわう 垂水市
  • 下水逆流 → 床上浸水 増える「都市型水害」 −ハザードマップで備え

 


提供:南九州新聞社  HOME