b-post > 地域情報「患者名呼びません・・・ −個人情報保護法施行で病院が安全策」

2005/4/12

患者名呼びません・・・

個人情報保護法施行で病院が安全策

 病院で、外来患者を名前で呼ぶのをやめたり、病室から患者の名札を外したりする動きが出ている。誰がどの科を受診しているか、入院しているかどうかなどは個人情報にあたり、本人の同意なく他人に教えると今月から全面施行された個人情報保護法に抵触するためだ。

 一方、医療現場では「名前で呼ばないと、患者の取り違えなど事故につながりかねない」との声もあり、模索が続いている。
 東京慈恵会医科大付属病院(東京都港区)は今夏までに、外来受付や会計窓口で、患者に番号カードを配布して呼ぶようにする。一部の科では、発券機導入まで暫定的にポケットベルを渡して呼び出す。名前で呼ぶと、誰が受診しているか他人に分かってしまうからだ。同大学は「窓口で直接本人に名前を確認するので、間違いは起きないと思う」としている。
 慶応大病院(新宿区)は、入院患者本人の同意を得なければ、家族に病状や退院の見通しなどを一切説明しないことにした。見舞客から患者の病室を尋ねられても、本人の了解を得てからでないと教えない。相川直樹院長は「最初は対応が冷たいと思われるかもしれないが、仕方がない」と話す。ただ、番号カードについては、「取り違え などミスが起きる可能性がある」と導入を見送った。
 世田谷区内の私立病院は、誰が入院しているか他人に分からないよう、病室から患者の名札を外した。病院の理事長(75)は「『入院しているのを教えたくない人に知られた』と裁判を起こされでもしたら困る。ミスが起きないように注意する」と話す。
 一方、「患者の個人情報保護に神経質になるより、病気を治すことが先決」(長野県内の赤十字病院)と、特別な対応を取らない病院も多い。秋田市の私立病院は「患者名が他人に分からないようにして、事故が起きたら大変。医療の安全の方が大事だ」と言う。
 厚生労働省は3月末、個人情報保護に関する事例集を公表したが、外来患者を名前で呼ぶことなどについて、「患者名は個人情報だが、どう受け止めるか患者によって様々で、医療機関が対応可能な方法を取ることが必要だ」としか書いていない。
 保護法では、個人情報の利用目的などをポスターやホームページなどで明示しておけば、情報の利用について一人一人から同意を得る必要はないことになっている。このため、「とりあえず日本医師会が作成したポスターを待合室などに張るだけで済ませた」(福島県内の病院)というケースも少なくない。
 厚労省医政局総務課は、「各病院が医療の安全を最優先した上で、情報保護がどこまで可能か判断してほしい」としている。
 個人情報=特定の個人を識別できる情報のことで、氏名や住所だけでなく、防犯カメラに記録された人の映像、人事評価や学校の成績表なども該当する。電子メールのアドレスやクレジットカードの番号自体は個人情報ではないが、他の情報と合わせ、利用者が特定できる場合には個人情報となる。(読売)

[南九州新聞 2005年4月9日]
 

4/5〜4/11の主な紙面(10日 休刊日)
4/5
  • 工事希望調査、3工事区分で受付 −業務施設等、土木舗装は地元発注見込み 
  • 志布志市 庁舎別館増設縮小へ −議場は有明町議会を改修使用
  • 神村学園 第77回選抜高校野球選手権 −最速Vならずも夏こそ!
  • アコウの巨木の荘厳さに驚嘆! −第6回巨木巡りツアー
  • 環境を重視した近代的火葬場が完成 垂水市
  • 道の駅たるみず −足湯でギネスに挑戦しよう!
4/6
  • 05当初予算約108億8千万円 −古江バイパス整備等17年度事業概要発表
  • アテネ五輪金メダリスト 柴田選手の功績をたたえ 記念モニュメント建立
  • ピカピカ作戦で事故防ごう −新入学児童にワッペンや鈴 鹿屋市野里小
  • 学校独自の不審者対応訓練を −高山警察署研修会開く 町内教職員約600人参加
  • 大勢の花見客で賑わう −垂水市の「おんだんこら」祭り
  • タイガース優勝を祈願し、開幕戦観戦 −おおすみ猛虎会
4/7
  • 大隅児童相談所半世紀振り再開 −鹿児島合同庁舎内に開設
  • 在宅高齢者らの生活に役立てて −木製踏み台47個贈る 鹿屋市建具組合の奉仕活動
  • 平成の理想郷・錦江町を創る −野元良一 前大根占町長が出馬表明
  • 半年間の無事故・無違反達成 −牛根堺のクラブなど受賞
  • 高山町・高佑保育園 音楽教育の成果卒園式で披露 −「考える力」と「我慢強さ」目的に
  • 2005アースディかのや −4月23日 県民健康増進センター多目的広場
4/8
  • 半島間の交流で県一体となり推進を −桜島架橋推進協の田中会長に聞く
  • 元気いっぱい楽しい学校生活を −みんなが温かく歓迎
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  • 完成度の高い作品群ずらり −新芸術協会鹿児島支部展
  • 足湯でギネスに挑戦しよう! −湯っ足り館オープン 道の駅たるみず
  • 1000日ライブに挑戦中 −ギタリスト 高橋忠史さん 志布志町
4/9
  • 60年ぶり零戦鹿屋へ −空母エンタープライズ攻撃の零戦破片 海自鹿屋航空基地
  • 終戦60周年 風化してはならない −英霊九百八柱へ恒久平和を誓う
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  • おんだんこら祭りで愛の献血キャンペーン −垂水ライオンズクラブ
  • 合言葉は『ばらいっぱいのまちに』 −ローズリングかのや設立準備委員会
  • 患者名呼びません・・・ −個人情報保護法施行で病院が安全策
4/11
  • 県初の一般廃棄物収集・運搬と処分業者に −新工場落成で事業計画説明と祝賀会 潟Jナザワ
  • 大賞に鶴田さん「桜島望遠」 −大姶良経済文化同友クラブフォトコン
  • 上野Aチームがチームワークで優勝 −霧島ヶ丘公園GG大会
  • 警察犬が窃盗に注意呼びかけ −わんわんパトロール 鹿屋市
  • 地域に根ざした教育を −転入教職員宣誓式 志布志町
  • レンガ敷き広場復旧工事7月完成 −観光船用ふ頭 志布志港

 


提供:南九州新聞社  HOME