b-post > 地域情報「障害者には可能性ある −『社会が障害者つくっている』と指摘」

2004/7/1

障害者には可能性ある 

『社会が障害者つくっている』と指摘

 音楽と美を追求する新しいタイプの障害者福祉「JOY倶楽部」の主宰者で福岡市在住の歯科医・緒方克也さんによる講演会が26日夜、鹿屋市中央公民館で開催された。
 緒方さんは「障害者とは地域社会がつくり出しているもの」と問題点を突き、社会全体で受容する体勢の整備などを訴えた。
 JOY倶楽部の活動の一つで、職業として音楽活動を展開している知的障害者グループ「JOY倶楽部ミュージックアンサンブル」が昨年暮れに鹿屋市と志布志町でコンサートを開催。音楽を通して障害者の可能性を示し大きな反響を呼んだ。
 講演会は「障害者の社会参加についてもっと勉強したい」と、当時のコンサートを主催したJOY倶楽部コンサートin鹿屋実行委員会(一松大喜委員長)が中心となって開催した。
 緒方さんは「WTOは身体の機能障害、機能障害によって引き起こされる能力障害、その2つがあるために生じる社会的不利を障害としているが、街は健常者中心に造られており、社会こそが障害者を不利な立場にしている。米国では障害者にも平等にチャンスを与え、デンマークなど社会主義の北欧5か国は『幸せの結果に差があってはならない』との考えに基づいた手厚い社会保障によっていずれもノーマライゼーション(等しく生きる社会)を実現させている。
 フィリピンなどは障害者を『神からの授かり者』として地域社会が大切に育てる。まさにこれこそがノーマライゼーションではないだろうか。
 日本人が重んじてきた恥じ、潔さ、謙虚さという3つの精神文化が、障害者は恥かしいものであり福祉はお恵みと考えてしまい、結果的にノーマライゼーションを妨げている。さらに親自身が、障害があるために我が子の可能性をあきらめてしまうといった偏見から抜け出せない。
 JOY倶楽部のコンサートは障害があっても可能性が開けることを具体的に示し、大変な反響を呼んだ。
 障害は決して不幸なことではなく、可能性があることを知ってほしい。障害者であろうと健常者であろうと同じ条件で等しく生きられることこそ成熟した社会であり、その意味で日本は成熟した社会とは言えず、専門家によるカウンセリングや療育の専門家による育児支援、親や家族の勉強会などといった障害者と家族の支援体制を築くことが急務だ。また、 障害のある子どもの親に1番言いたいのは、自分の幸せを子どもに押し付けるなということ。自分と同じ幸せを追求するあまり子も親も苦しんでいる。幸せを子どもとともに見つけていくべき」と訴えた。

 

[南九州新聞 2004年6月29日]
 

6/23〜6/30の主な紙面(6/27 休刊日)
6/23
  • 批判勢力今こそ大きく −共産党演説会で支持呼びかける
  • あす県知事選挙告示 −新人4人の争いか
  • 内之浦森林組合 −代表理事に長ア則男氏
  • 佐多岬ロードパーク問題 −大隅開発期成会へ協力要請へ
  • ビオトープ事業を学習 −県造園建設業協会・技術研修会
  • 税金の無駄省き国庫50%に −介護保険制度を考える会
6/24
  • 知事選4人、参院選に3人立候補 −17日間の激しい選挙戦に突入
  • 2年の在任特例を提案 −高山・内之浦議会「新町づくりに責任」で意見集約
  • 補正予算案8億8609万8千円 −大隅中央合併協設置議案など可決
  • 子どもの人権CAPおおすみ −身近なサイン見逃さないで!
  • 夏の涼感たっぷり書道展 −ウチワに想い託して講習会 大崎郵便局
  • 鹿屋市 県民健康プラザ健康増進センター −県初の温泉入浴指導員 養成講習会
6/25
  • 「ポスト・須賀」に4人が立候補 −溝口候補鹿屋出陣式
  • 南曽於地区合併協議会 −新市名称トップは「南九州市」
  • 産地間協調による市場とスーパーとの提携へ −冬春ピーマン生産販売反省会 志布志・松山
  • 鹿屋体育大学学長選挙 −現学長・芝山氏の続投決まる 国立大法人初の公募制選考
  • 鹿屋郵便局郵パック −ふるさとの味を全国へ 黒豚味噌漬や焼酎など
  • 鹿屋市内特定郵便局 −局員らがボランティア清掃
6/26
  • 「一次産業の振興」に全力尽くす −鹿屋市で野村候補が街頭演説会
  • 大根占町議会合併特別委 −田代町との2町合併を選択
  • 五輪までカウントダウン −鹿屋市役所ロビー電光掲示板
  • 大隅酪農業協同組合通常総会 −安心・安全の乳製品と生産提供を
  • 志布志とんぼ会設立記念祝賀会 −自衛隊後援会 更なる発展で地域に貢献を
  • ヒラメさん大きくなって −1万匹を古江沖に放流 鹿屋市立古江小
6/28
  • 牛の発情期、受胎適期を的確に察知 −ほぼ100%に近い確率、画期的装置
  • 6月定例吾平町議会閉会 −大隅中央合併協設置案可決
  • 地域の宝 町内で守ろう −防犯ベルを購入し子どもたちに配布
  • アイガモで無農薬米を栽培 −園児ら水田へ180羽放つ
  • 志布志中ボランティア部 −ボランティア推進大会
  • 手を取り合い車イスダンス −運動会で絆深める 鹿屋市大浦町特老「悠々」
6/29
  • 伊藤候補を激励する森前総理 −鹿屋市で街頭演説
  • 田代町へ「2町合併」正式申し入れ −枠組み見直し陳情を採択 大根占町議会
  • 見過ごさないで職場の危険 −優良事業所など4部門で表彰も
  • 合併の推進に関する決議案可決 −3枠の可能性調査し合併推進を 東串良町議会
  • 障害者には可能性ある −「社会が障害者つくっている」と指摘
  • 鹿屋体大勢表彰台へ −自転車競技全日本タイムトライアルレース

 

6/30
  • 保守王国から政治の流れ変えたい −皆吉稲生氏が鹿屋市で演説会
  • 知事選立候補者 −わたしの公約
  • 北田大手町地区市街地再開発の事業計画が認可
  • 本をたくさん読んで心豊かな人に −創立130年記念に花添える 大姶良小学校
  • 表情きりり マーチング −高佑保育園運動会
  • 作文と絵画コンテスト作品募集 −宇宙に飛び出せ好奇心

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