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いきものの命の重さ

とうとう夏休みが終わっちゃいました。
ほっとしたような寂しいようなそんな感じです。
今年の夏休みは子供を連れて、カブト虫やクワガタ虫を採りにクヌギ林によく行きました。
カブト虫はたくさん採れるのですが、クワガタ虫は最近採れなくなったように思います。
私が子供だった頃はクワガタ虫も山ほど採れ、今では珍しいミヤマクワガタ(角の形がちょっと格好いい)が、採れることも珍しくなかった事を覚えています。
 

夏休みも終わりの頃、子供たちに世界のカブト虫展に行きたいとせがまれ、某イベント会場へ足を運びました。
そこでは外国産のカブト虫やクワガタ虫が人工のクヌギ林で放牧(?)されているのです!
カブト虫採りの体験が出来るようにと設営されていたのですが・・・。
入場料210円と採取料別途と書いてあり、
「間違えても採取しないように!」と、
子供たちに念を押して入場させました。
いつも目にする昆虫たちと違って、珍しいものばかりで子供たちは喜んでいましたが、私は素直に喜べませんでした。

こんな田舎に住んでいながら、何故外国産の昆虫に興味を抱くのか?
(ゲームのムシキングの影響かも知れませんが・・・)
また、最近では、こんな田舎でさえ、デパートでも外国産のカブト虫やクワガタ虫を見かけるようになりました。
国産と違ってサイズが大きな事と、格好の良さが魅力で子供たちも夢中ですが、近年外来種問題で取り出されているように取扱は注意せねばと感じます。
間違えてもムシキングの世界のようになることが無いようにと。

外来種問題では昆虫に限らず、植物・動物等大小さまざまな生き物が日本国内に持ち込まれて、一種の愛玩用として経済的にも利用されているのですが、そういう外来種が持ち込まれたことにより、国内の動植物の生態に異常が出始めているのも事実です。
その有名な生物の代表として、湖で生息しているブラックバスが挙げられます。
ブラックバスは、ルアーブームで、キャッチアンドリリースされ、釣り人の格好のおもちゃにされていましたが、最近では
「外来種だから釣ったら処分するように」と、
ある行政では条例(?)が出る始末です。
確かに国内の動植物の生態を維持・確保するのは大切なことだと思うのですが、外来種であっても在来種と同じ生き物である事は変わらないのです。
また、あるTV番組ではグリーンイグアナが南の方で野生化しているということで、処分しなければならないと報道されていました。
子供たちもTVを見ながら処分されるイグアナを見て、
「何か悪い事をしたの?」と、
聞いてきました。
答えに困りながら
「大人が悪いんだよと・・・」

これからどうなるか解りませんが、生き物の命の重さとキチンと向き合って行かなければならないと感じた次第でした。

by haru

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