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中国四千年の歴史が舌の上で躍るようなおいしさなんだよ
(中尾彬ふうに)

だるおです。

北京ダック食べたことあります?

食べました
クリスマスに
七面鳥
じゃなくて北京ダック
某中華料理店にて
嫁さんと義弟夫婦4人で。

こ洒落た店でした
店のイメージカラーは
ズバリ まっ青!
店じゅうまっ青
なんか気分までブルーになれました

小躍りしながら店に入ると早速オーダー
“オーダー入ります!北京ダック一丁!”
“北京ダック入りましたぁー!”
店員の小気味好い掛け声がこだました(うそです、しません)。

ちなみに4人は北京ダック初体験
4人とも想像してました
円卓の中央に置かれた大皿一枚
その大皿にかぶせられた丸い銀のフタを取ると
中からはこんがりぃ〜と焼けた、まるまるぅ〜と太った北京ダック
ゆらゆらぁ〜と立ち昇る湯気
両手にナイフとフォーク

“よだれズビッ”の幸せそぉ〜な自分
無知って罪ですか?

出てきた瞬間、4人は思わず顔を見合わせ

“はっ?”

塩せんべいの上に申し訳なさそ〜〜〜に乗っかった薄っぺらい何かの皮・・
それは、例えて云うならば
んーーー んーーーーー
鳥の皮って感じ?(まんまやがな!)

“まっ まさかねぇ〜”
“あはははぁ↑ あはははぁ↑”
“・・・・・・・・・”
“えーーーーーーー!!!!!!!!!”
“こんだけかい!”


声にこそ出さなかったですが、みんなの表情は一様にそんなふうでして
予想だにしない展開に連れの狼狽ぶりは筆舌に尽くしがたいものがあり
私の狼狽ぶりも そりゃ捨てたものではなかったです
あたふた あたふた

ふと我に返り
“まっ まずい
 みんなが動揺している
 こんな時こそ年長さんであるこの俺がなんとかせないかん
 ここはバシッとゆったれ ゆったれ!”

そんな思いに駆られ
そして何を血迷ったのかあの痛恨の一言

“身はこの後だよぉ〜”

ノノノノォォォォーーーーーー!!!!
んなわけない
心にもないことをくちばしってしまった(いつもそうだ)
どーみてもこいつが北京ダックの正体だ!

間違いない! (すいません 一度言ってみたかったもんで・・)

ぎりぃーっ! (ついでにこれも)

ざんねぇーん!(こっちが先でした)

切腹ぅー!  (もーえーっちゅうねん!)

当然のことながら、待てど暮らせど身は出てこなかったです

身をだせぇ〜 よこせぇ〜 ガルルルルルーーー

4人の胸中は大方総じてこんな感じなわけで
心の奥でどーしても納得いかないものがあり
どんなにおいしそうな料理がほかに出てきても堪能しきれないわけでして
胃も心も消化不良でした
胃と心 消化不良でコラボレーション・・・
胃と心 消化不良ランデブー・・・・
(意味わからん)

で結局、北京ダックの 至って普通 の中華料理をいただき デナーは終了
駄目押しは支払いのときでした
北京産アヒルおいくらだったと思います?
鳥の皮×6枚、塩せんべい×6枚、餃子の皮もどき×6枚、きゅうり少々、ねぎ少々、変なみそ少々
〆て4000円也ぃ〜 チーン!

4人組 “詐欺だぁーーー!!!! これはまぎれもなくサギだ!”
店員A “いーえ 北京ダックでございます”

お後がよろしいようで ベンベン

byだるお


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