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納豆の健康パワー

最近、母親が蜘蛛膜下出血で倒れて、数ヶ月入院する事になった。庭の後片付けをしていて発生したのだが、話に聞く事があっても、身近な家庭に起こるとは、思っても見なかっただけにショックだった。さて、入院時に担当医から聞かされた話の中で、一番印象に残ったのは
『血管を再生するには、良質なタンパク質の補給が必要です』ということだった。
それ以来、毎朝かかさず、納豆めしを食べるようにしたのだが、「良質なタンパク質の凄さ」を実感する。実は、歯が1本揺らいでいて、診察してもらった歯科医から、いずれ抜け落ちるでしょうと言われていたのだが、毎朝納豆を食して良質なタンパク質を摂った事(約3ヶ月続けている)で、歯グキが再生して、揺らがなくなってきたのである。これには正直驚いた。そこで、日本経済新聞に出た「納豆の健康パワー」をあらためて紹介したいと思う。
(1)納豆の効果
  1. 納豆は、大豆を稲ワラなどにすむ納豆菌で発酵させたものだが、この納豆菌は人間の腸内で乳酸菌を増やして便通を改善するなどの整腸作用がある。
  2. 納豆に含まれるナットウキナーゼと呼ばれる酵素は、血液をさらさらにしてくれる。これはナットウキナーゼに、体中の血液が固まるのを効力に防ぐ効果があり、血栓を溶かす酵素を活性化する働きがあるらしい。従って、脳梗塞や心筋梗塞、動脈硬化、糖尿病等を防ぐことになる。
  3. さらに、発酵によって生まれるもう一つの成分ビタミンK2によって骨を強くする事ができる。骨粗しょう症や骨の老化防止につながる。
  4. このほか納豆には、活性酸素の害を減らす抗酸化成分や高い血圧を引き下げる成分が含まれているため、ガンや高血圧の予防にもなる。
(2)納豆の健康効果を引き出す食べ方
  1. 毎日、夕食時に食べる。ナットウキナーゼの効果は、だいたい12時間だからだ。梗塞が起こりやすい時間帯が夜中である事を考えると夕食で納豆を食べておけば、翌朝まで血栓をおこしにくい状態を維持できる。
  2. なるべく加熱しない。ナットウキナーゼは熱に弱いからだ。
  3. 賞味期限ぎりぎりまで発酵させてから食べる。ビタミンK2等が増えるからだ。
  4. オクラ、アシタバ、山芋といったネバネバ食材をトッピングとして加え、効果を高める工夫をする。

以上のように、納豆が健康に良いのは、大豆を丸ごと食べられることと、それを発酵させた発酵食である事である。大豆は「畑の肉」と呼ばれるほど、栄養価が高い、タンパク質は卵より多く 、コレステロールはほぼゼロである。カルシウムをはじめとするミネラル、心臓病や脳貧血を防ぐ大豆イソフラボンを多く含む納豆を補給して、健康を保持しましょう。
 

by一心不乱


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