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06:2001/02


小さな会社のISOの取得のメリット・デメリット

(1)ISOとは

 ISOとは、国際標準化機構のことで、現在約130ヶ国ぐらいが参加している非政府機関です。ISOでは、製品規格の制定とマネジメントシステム規格の制定を実施しています。今、世間で脚光を浴びているのがISO9000とISO14000のマネジメントシステム規格です。ISO9000は、品質マネジメントシステム規格であり、ISO14000は環境マネジメントシステム規格です。現在では、ISO9000の取得が甲取引の条件にされるようになり、各事業分野でISO9000の取得が求められるようになってきています。

(2)ISO取得のメリット

1)顧客の信頼獲得

 ISO9000は、品質保証システムであり、顧客から受注してから出荷するまでの手順と責任の所在を明確にするシステムなので、顧客に対して信頼感を得る事になります。特にトラブル発生時の対処法を文書化し、運用のあり方を明示することは、顧客に大して安心感を与える事になります。

2)責任と権限の明確化

 中小企業にとっては、組織(役割分担)が、機能しておらず、結果的に、責任と権限が明確にされてないのが実情です。このような実情を踏まえてISO9000の取得活動を推進する事で、役割分担を明確にし、責任と権限を明らかにする事が出来ます。ISO9000の仕組みを稼動させる事で、中小企業の組織化を可能にする点が、良いシステムだと思います。

3)業務の標準化

 各部門、工程、現場等の業務のやり方を文書化して、運営のルールを確定することで、業務の標準化を可能にし、会社全体の業務品質水準をレベルアップし生産性の向上につなげる事が出来ます。

4)問題点の顕在化

 ISO9000を取得することで、品質に関する問題が発生したら、問題に対する処置、再発防止策の効果の確認まで、データを取ることになっているので、データ分析を行うことで、目に見える形で現状の問題点を顕在化させる事が出来ます。

5)社員能力のレベルアップ

 ISOを取得する事で、一定期間毎に、外部監査を受けることになりますが外部監査を義務付けられる事で、義務に対する姿勢、取組みが変化し、緊張感を保つ事で、社員能力のレベルアップを図ることが出来ます。

(3)ISO取得のデメリット

 何でもそうですがISO取得の目的と、導入の仕組み作りを誤ると、全てがデメリットと化す。ここを取り違えれば、監査費用、コンサルタント費用、校正費用等が重課になるし、ISOによる業務の標準化も業務の固定化に変わる。社員のレベルアップを図るどころか社員の退職につながっていく訳である。従って、ISOの取得については、導入の目的、方向性、体質、成熟度、意思の強さ等慎重に見極めて対処して欲しい。


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