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07:2001/02


ビジュアルツールの使用目的と使い方

 パソコンソフトのエクセルやワードといったツールを使用したビジュアル表現は手軽に作成できる事から、プレゼンテーションの表現手法として一般化しつつあるが、重要な事は、使用目的にあった表現手法を選択すると言う事である。以下、使用目的別にビジュアル表現手法を見ることにします。
(1)構成要素の内訳を表現する場合の手法
   @円グラフ
 円全体を100%とし、それぞれの構成の比率を扇形の面積の割合で視覚的に表現する手法である。
   A帯グラフ
 帯全体の長さを100%とし、その内訳を長方形の面積の割合で視覚的に表現する手法である。
   B層グラフ
 ある項目の総量と内訳の推移を示す目的で、各層の厚さの変化の様子から、内訳項目が時間の経過によってどのように推移しているかを視覚的につかむ手法である。
(2)大小比較や順位などを表現する場合の手法
   @単純棒グラフ
 この表現は、各項目の大小の比較や順位づけを示すのに使われ数値の大きい順に並べられる。
   A積み上げ棒グラフ
 内訳の各量を積み上げた棒グラフで、各項目の総量とそれぞれの内訳の量を比較するのに適した手法である。
   B重ね合わせ棒グラフ

 この手法は、一つの項目に複数のデータを対応させ、項目問での数量を比較するものである。一つの項目内で全体との比較ができると同時に、項目間での相互比較が出来るのも特徴である。

(3)推移を表現する場合の手法
   @折れ線グラフ
 ある項目が、時間の経過にともなって、変化する状態を見るときに用いる基本的な表現手法である。複数の折れ線を一つのグラフに表わすことで、複数項目の推移を比較する事も出来る。
   AZグラフ
 一定期間の売上や企業の業績など、それらの変化を分析するために適した表現方法である。図表の売上移動合計は、その日からさかのって1年間の累計を表わしており、移動合計が上向きの傾向を示してあれば、業績は順調であるといえる。
   B不動棒グラフ

 一定期間内の最高値と最低地など幅のある数値を時系列で表現するときに用いられる手法である。これは、評価のように値動きの激しい商品の動向をつかむのに適している。

(4)その他の目的を表現する場合の手法
   @レーダチャート
 複数の特性間のバランスをみるとき、または、データの周期性をみるときにつかう表現手法である。特性間のバランスを評価する際には、理想的な形や平均的な形を基準にして比較する方法と複数の形を重ねて比較する方法とがある。
   A散布図
 相互に関係があると思われる二つの特性値をグラフの縦軸と横軸にとりプロットするグラフである。二つの特性の間の相関があるかどうかを見るときに良く使われる。
   Bポートフォリオ図

 分布の状態をカテゴリに分けるのに役立つ表現手法である。定型と否定型、少量データと大量データといった相互する現象を軸上にとった上で、各要素がどの範囲に位置するかを示す。


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