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34:2005/6


<計数管理がダメな企業の弱点について>

T.はじめに
 赤字企業の共通点は、計数管理が出来ていない事です。計数は、企業活動の結果であり、P→D→C→Aサイクルの羅針盤です。計画(目標)を作成し、その計画を実践した結果が計数であり、目標(計画)と実際とを比較チェックして差異を明らかにし、その差異について原因分析し、その問題点を改善する行動を起こす場合のものさしが、計数にほかなりません。従って、計数管理が出来ていない企業は、絶対に儲からないし、利益をあげるためには、結果である数字の弱い部分を徹底的にチェックして、改めていかなければなりません。数字に弱い(赤字)企業に共通する弱点は以下の通りですので、参考にしていただいて、一つでも該当していたら、改善して欲しいと思います。
U.計数管理がダメな企業に共通する弱点
  1. 毎月の実地棚卸を行わない
     数字に弱い企業の第一の弱点は、毎月の実地棚卸を行わない事です。利は在庫にありと言われるように、在庫をつかむ事により、不良在庫や死在庫チェックする事で、売れ行きの悪い商品や回転率の悪い商品を把握し、利益率の良し悪しを見極めて、次月以降の売上戦略を練る事になります。しかし、棚卸を実施していないために、商品毎の稼ぎや、ムダ、ムラが分からず、結果として利益を食い潰しているのが第一の共通点です。毎月が無理なら、2ヶ月に1回でも良いから、実地棚卸を実施する事です。
     
  2. 月次決算を行わない
     毎月の行動結果を数値として把握する事(月次決算を行う事)は、いくら儲かっているのか、あるいは儲からなかったのかを確認する事であり、確認した結果、思わしくない結果であったなら、速やかに対策の手を打っていくのが経営です。月次決算を行わないという事は、儲ける、儲からないの原因 の見極めを行わないという事ですから、自ら、儲けなかったという事になります。自ら儲けるためには、どこに儲からない原因があるのか、どうしたらよいのかを原因分析して、行動しなければなりません。
     
  3. 月次決算を人任せにしている
     多くの中小企業は、月次試算表の作成を会計事務所に依頼しています。自社の数字を自分でつかめない状況では、原因分析は出来ません。数値データは、自ら作成し、チェックするプロセスがあって、初めて行動しなければという確信が得られるのです。自計化(システム化)して、データ作成はコンピュータにやらせ、会計事務所には、そのデータ入力の監査と、入力データから得られる分析結果のコンサルティングをやってもらい、次月以降に打つべき対策の手立ての支援をお願いすれば良いのです。会計事務所に月次試算表や帳簿を作成してもらう時代は終わりました。
     
  4. 目標(予算)を数値化して差異分析をしていない
     毎月10日までに月次試算表を作成して、月次決算を行っているのだが、目標となる数値(予算)を作成していないために、行動目標と行動結果のくい違いを評価できず、羅針盤としての努力の成果が曖昧になっている企業があるという事です。前年対比も重要ですが、今月取り組むべき、売上施策、仕入施策、人件費、販売費、管理費等の経費施策が明らかにされていて、これら目標と結果とを冷静に分析して、改善策を講じる事で、経費削減等の実績をあげられます。これからの月次決算は、未来志向型の予算(目標)管理が当たり前の時代です。
     
  5. 収支の検討が行われていない
     目標管理を前提とした月次決算を行っていたとしても、資金の分析、検討を実施していない企業が殆どです。利益 = 現金預金として、企業内に残っていなければ、いずれ行き詰ります。黒字倒産というものです。しかしながら、現実には、利益が固定資産や仕入に使用されていて、キャッシュがないのが普通です。従って、月次に3ヶ月先の収支予定表を、店舗別、部門別、得意先別、地域別、担当者別に、売上、仕入について作成し、更に、人件費や販売費、管理費の先行管理表を作成して、収支の未来計算を行い、資金の先行管理を行いましょう。

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