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16:2003/8


<飲食店の経営管理者が見るべきデータ>

 飲食店といえども、事業経営に変わりがない以上、事業経営を取り巻く人、物、金、情報について、総合的に判断できる的確な資料が必要となる。その資料となるのが、経営管理資料として把握される計数データに他ならない。それでは、飲食店として、把握すべき計数データとしてどのようなものがあるのか?毎日見るべきデータと毎月見るべきデータとに分けで見る事にしましょう。
 
1)毎日見るべきデータ(資料)
 飲食店の経営管理者が毎日の現場の状況を知るための資料としては、以下のようなものがあります。資料内容は、現場状況を数字データで抽象的に表現したものですが、数字の良し悪しに一喜一憂する事なく数字で表現された現場の背景に配慮して、対策を講じて欲しいものです。
  1. 部門別、得意先別、商品別、地域別、担当者別等の売上高
  2. 当日の仕入高、粗利益、粗利益率
  3. 当日の売上内訳、客数、商品別単価一覧表
  4. 営業日報、支店日報、勤怠日報、資金繰り表、出納日計表
  5. 苦情(クレーム)処理報告、取引先との交渉事項等に関する経過報告
  6. その他、各種計画の進行状況のチェック
2)毎月見るべきデータ(資料)
 月間をサイクルとして成果の一つの締めくくり(月次業績評価)の意味を持つ報告書のチェックが、重要なポイントとなります。計画(目標値)と実績の差異検討。月末時点での問題点の抽出、整理、それらに対する改善対策の立案、実施のための業績評価報告書です。このようなことを前提とした場合、飲食店の経営管理者が見るべき月次資料としては以下のようなものがあります。
  1. 月次の試算表、損益計算書、貸借対照表
  2. 月次の利益(資金)計画書による目標と実績の検討資料及び前年対比資料
  3. 月次の棚卸表、売掛金回収状況、科目別経費予算の進捗状況
  4. 財務内容(収益性、生産性、安定性、成長性)の分析状況
  5. 新製品(メニュー)開発の状況、販売促進の企画状況、借入金の返済状況等
  6. その他、月次ベースでの各種計画の進行状況のチェックと今後の見通しの見きわめ
     

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