b-post > ビジネス情報 > 財務 > 月次決算で押さえるべき数値

13:2002/12


style="background-color: #000080"> 月次決算で押さえるべき数値

中小企業の経営者の皆さん、自社の業績を毎月押さえていますか?
最低、以下の5つの数値は押さえておきたいところです。

 

@毎月の必要売上高は確保されていますか?
売上の低下は、栄養失調をもたらします。低成長時代ではなかなか売れないのが実情ですが、自社の許容能力を支える月々の必要売上高は最低限確保しましょう。

毎月の必要売上高=

毎月の固定費+毎月の必要利益

限界利益率

 

A毎月の必要利益は確保されていますか?
利益の減少は、呼吸困難をもたらします。不況の時代、例え売上がある程度落ち込んでも、毎月の必要利益だけは確保できるよう最低限努力すべきです。

毎月の必要利益=(毎月の借入返済額+毎月の目標利益積立額)×2

 

B毎月の在庫は適正に保たれていますか?
在庫の過大は便秘をもたらします。在庫は商製品という姿を借りた、お金そのものです。このお金を生かすも殺すも経営者の心掛けひとつです。毎月の在庫を適正に管理しましょう。一つ目安として

月末在庫数÷月使用量

である商製品は、過剰在庫の可能性が高いと言えます。

 

C毎月の設備投資の財務数値は正常ですか?
設備の過大は、肥満症をもたらします。設備投資は、当期利益と減価償却費の範囲内で賄うのが原則です。従って、毎月の利益が最低でも減価償却費を上回っていなくてはなりません。ちなみに、借入資金による許容投資額は
見積り予想売上高×見積り予想当期利益率×借入金見積返済期間
が限度となります。

 

D毎月のキャッシュフローは不足していませんか?
資金の不足は貧血をもたらします。毎月の資金繰り表は作成され、資金不足をきたす月は把握されていますか?そして資金不足額をどうやって調達するか?手立てを尽くしていますか?ちなみに
毎月のキャッシュフロー分岐点=
固定費−非資金運用−つきの売上債権−月初棚卸資産−月初借入債務
限界利益率−売上債権回転期間−棚卸資産回転期間−借入債務回転期間

毎月の売上高
であれば、資金不足をきたします。

 
以上、5つの視点で把握すべき最低限の数値を見ましたが、これはあくまでも最低限の数値であって、これだけは押さえておけば大丈夫!という訳ではないので注意しましょう。

BACK


Copyright (C) 2002 b-post.com. All Rights Reserved.