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11:2002/03


リースのメリット・デメリット

 リースとは、「企業が必要とする機械設備を企業に代わってリース会社が購入し、一定期間にわたり一定のリース料を受ける事を条件に、その物件を賃借する こと」をいいます。リースには基本的な形態により、ファイナンスリース、オペレーティングリース、メンテナンスリース等に分類されますが、リースのメリット、デメリットとして一般的に以下のような項目が考えられます。

(1)リースのメリット

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資金調達の機能がある
 企業の信用力が不足等によって、借入れが困難な場合、リースを利用する事で設備器械等の購入資金をリース会社が肩代わりしてくれるので、企業は借入れをすることなく、設備機器等を使用できます。リースの最大の機能は、このような資金調達力にあると言われています。
A 事務負担を軽減する事ができる
 リースを利用すると月々のリース料を経費処理する事も認められ、購入による所有資産の場合に必要な減価償却の手続きや固定資産税の納付の必要もなくなるので、事務負担が軽減される。
B 陳腐化防止に利用できる
 リース契約は、中途解約を認めていませんが、リース期間を可能な限り短くする事で、技術革新等に基づく、物件の陳腐化を防止する事ができる。
C 金利水準に左右されない
 借入れによる購入の場合には、借入金の利率の影響を受けますが、リース料の場合、リース期間中は固定的ですので、金利水準の変動リスク負担を負う事がない。
D リース契約の容易性
 銀行借入れと違い、リース契約の場合は、審査手続きが簡略化されているので銀行借入れに比べて比較的容易にできる。
(2)リースのデメリット

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中途契約ができない
 企業側に状況の変化があって物件の使用が不必要になっても、リース期限前に解約ができない。
A リース料が割高になる
 リース料には、物件の購入代金のほかに付随費用やリース会社の利益が含まれていますから、リース支払い総額は、購入の場合よりも割高となります。
B 部件の所有権を取得できない
 リース物件の所有権は、終始リース会社にある。その意味で資産の確保による信用の増大を期待できない。
C 所有税制の半減
 リースの場合も特定の資産について、リース税額控除の有利税制の適用はあるが、購入の場合の特別償却と比べて不利である場合が多い。

 


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