日常の豆知識-その言葉の使い方もしかして間違ってるかも?


 

「私○○っていう曲好きなんだ♪」「へぇ〜、どんな曲?さわりをきかせて!」
こう聞かれたらあなたは曲のどの部分を歌いますか?
イントロ?サビ?

実は勘違いしているかもしれない日本語について紹介します!

1.クイズ!正しい意味はA?B?

(1)さわり
A 曲や話の盛り上がり
B 曲や話の最初

(2)おもむろに
A ゆっくり
B いきなり

(3)ジンクス
A 縁起が悪いこと
B 縁起をかつぐこと

(4)琴線に触れる
A 感動させること
B 怒らせてしまうこと

(5)役不足
A 自分の実力より簡単な、物足りない役目
B 自分には重すぎる役目




2.クイズ!正しいのはA?B?

(1)不名誉なことを名誉なことで打ち消すこと
A 汚名挽回
B 汚名返上

(2)前の人と同じ失敗を繰り返してしまうこと
A 二の舞を踏む
B 二の舞を演じる

(3)前に負けたことがある相手と戦って勝利すること
A 雪辱を晴らす
B 雪辱を果たす

(4)することがなく時間を持て余したり、会話が途中で途切れて気まずくなること
A 間が持たない
B 間が持てない

(5)半数以上を占めること
A 過半数を超える
B 過半数に達する




【答え】1.クイズ!正しい意味はA?B?

正解は全部A!

(1)さわり

「さわり」とは義太夫節の聞かせどころを表す言葉。
曲の場合はサビの部分、話の場合は聞かせどころ、要点になります。

文化庁の調査によると、「最初の部分」という意味だと思っている人が55%という結果が出ています。「さわる」という言葉の響きが「ちょっとさわらせて」や「さわっただけ」など軽いイメージがあるため、このような意味だと思われているのかもしれません。


(2)おもむろに

漢字で書くと「徐に」となります。
徐々にというゆっくり進むときに使われる言葉と同じ感じです。
この言葉も文化庁の調査では4割以上の人が意味を間違っていたそうです。


(3)ジンクス

本来ならば縁起の悪いことという意味で使われます。ただ、最近では縁起のいい物事のことをいう場合もあるようです。


(4)琴線に触れる

「琴線」とは琴の糸のことです。
物事を見たり聞いたりして感動し共鳴することの比喩表現です。

文化庁の調査では4割近くの人が怒りを買ってしまうという意味だと思っているようです。


(5)役不足

役不足とは自分には役目が重すぎるという意味ではありません。
自分の力量より与えられた役目が軽いという意味です。自分には実力があるのにこの役目は簡単すぎると思った時に使います。
役目が重すぎるという場合には「力不足」が適切です。

【答え】2.クイズ!正しいのはA?B?

正解は全部B!

(1)不名誉なことを名誉なことで打ち消すこと

汚名返上が正しい。
名誉挽回と混同してしまいがちな言葉です。
文化庁の調査では約4割の人が「汚名挽回」という間違った言い方をしているとの結果が出ています。
「汚名」:悪い評判のこと。

「挽回」:意味は失ったものを元に戻すことです。
汚名挽回→悪い評判を取り戻すことに・・・。

「返上」は字のごとく返すという意味。
汚名返上!悪い評判を返していい評判を取り戻しましょう!


(2)前の人と同じ失敗を繰り返してしまうこと

二の舞を演じるが正しい。
二の舞とは雅楽の曲名の一つで、「安摩(案摩)」というわざと失敗しながら面白おかしく踊る舞に由来します。
踊りは演じるものなので演じるが適切です。

二の足を踏むと混同しやすい表現です。


(3)前に負けたことがある相手と戦って勝利すること

雪辱を果たすが正しい。
雪辱の「雪」には汚れたものをきれいにする雪ぐ(すすぐ)という意味があります。そして「辱」とは恥の意味です。晴らすという言葉をつけてしまうと意味が重なってしまいます。

屈辱を晴らすと混同しやすい表現です。


(4)することがなく時間を持て余したり、会話が途中で途切れて気まずくなること

間が持てないが正しい。
文化庁の調査では正解した人は約3割で、約6割の人が誤りである「間が持たない」と回答したという結果があります。


(5)半数以上を占めること

過半数に達するが正しい。
「過半数」という言葉に半数を超えるという意味が含まれています。
超えるだと意味が重複してしまいます。




なかなか難しい日本語、正しい日本語を使えるといいですね♪

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