日常生活の中の静電気


 
この時期になると悩まされる静電気。
「バチッ」とくるあの痛さを少しでも抑えられれば・・・・・
その対処法をご紹介します。
 

●静電気が起こる理由

 日常生活では、絨毯の上を歩くことによって、床と人体との間で静電気が生じたり、化学繊維を用いた衣服が摩擦することによって発生することが一番多いようです。
 これらの現象は湿度の低い季節におこりやすくなります。

 帯電した物は、埃や塵を吸い寄せます。
 また、可燃性気体や火薬などを扱う場所で火花放電が起こると、爆発や火災などの大事故になり得る危険性があります。
 こうした可燃性の危険物を取り扱うような作業をする際は、静電気の起こりにくい木綿などの服を着用し、静電気のたまりにくい導電性の高い材質で作られた靴を履くなどの対策を取らなくてはいけません。

 最近増えてきている、セルフ式のガソリンスタンド。
 揮発したガスが突然に発火する現象がしばしばみられます。静電気による火花が原因とされ、注意がうながされています。
 スタンド従業員は静電気防止のユニフォームを着ているためにこうした事故はおきませんが、一般客の場合は給油前に給油機に貼られている「放電プレート」に触れる事が指示されており、事故防止の対策として普及しています。

<静電気の起きやすい環境>

(1) 湿度20%以下
(2) 気温25度以下


<静電気を発生させやすい素材>

静電気は+-の作用が大きければ大きいほど、よく起こります。
ウールとナイロンの組み合わせより、ウールと綿の方が静電気が発生しやすくなります。


<静電気を通すもの・通さないもの>

通しやすいもの : 金属、鉛筆の芯
通 す も の  : 木、紙、コンクリート、レンガ、タイヤ
通さないもの   : プラスチック、ガラス、ゴム

●静電気を抑える方法

静電気が発生するのを防ぐことはできませんから、いかに発生を少なくするか、発生した静電気を放電させるかがポイントです。

1.加湿器を使って湿度を上げましょう。

2.衣服の素材に注意しましょう。
 帯電を防ぐには衣類を木綿素材のものにするとよいようです。
 しかし、素材の組み合わせによっては、静電気を発生させやすいので注意が必要です。
 (上記<静電気を発生させやすい素材>を参考にしてください。)

3.靴は電気を通さないゴム底より、革靴の方がよいようです。

●簡単にできる対策

現在、静電気対策グッズが数多く販売されています。
グッズを使わなくても簡単にできる対策をご紹介します。

自動車
 
車に乗る時  車のキーの金属部分を持ってドアに触れさせてから車に乗るようにします。
車から降りる時 車から降りる前に車のドア(窓ガラスではなく、金属部分)を触りながら降りるようにします。
ドアなどに触れるときは指先から触れるのではなく、手のひらから触れるようにします。


部屋

ドアノブなどに触れる前に、「壁にタッチ」してから触れるようにします。
静電気を逃がす方法として、「流水で手を洗う」という方法もあります。

 

 

・指先などの小さい面積で、静電気を通しやすいものに触れない。
・静電気を通すものに触れて、放電してから触れる。
以上の方法だけでも、静電気対策として効果があるようです。

 


 

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