アジサイについて


 

●アジサイとは?

 アジサイとは、アジサイ科アジサイ属の植物の総称で、学名は「Hydrangea」といい、「水の容器」という意味です。

 低木で、5月〜7月頃に青、紫、ピンクなどの花を咲かせます。
 梅雨時期の風物詩として広く親しまれ、庭園や公園などに鑑賞用として多く植栽されています。
 

●名前の由来

 「アジサイ」は「藍色が集まったもの」を意味する「あづさい(集真藍)」が訛ったものと言われています。
 また漢字表記に用いられる「紫陽花」は唐の詩人・白居易が別の花に名付けたもので、平安時代の学者・源順がこの漢字をあてはめたことから、誤って広まったといわれています。
 

●花の色の変化について

 花の色は、アントシアニン、発色に影響する補助色素(助色素)、土壌のpH(酸性度)、アルミニウムイオン量、さらには開花からの日数によって様々に変化します。そのため、「七変化」とも呼ばれています。

 アジサイの色は、一般に「土壌が酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」と言われています。しかし、土壌のpH(酸性度)は花色を決定する要因の一つに過ぎません。

 装飾花に含まれる補助色素によっては、青になり得ない・なり難いものがあります。また、酸性土壌であっても地中のアルミニウムの量が少なければ花が青色になりません。
 初めは青かった花も、咲き終わりに近づくにつれて赤みがかかった色に変化していきます。
 

●アジサイの毒性

 アジサイには毒性があり、人や動物が摂食すると中毒を起こします。
 意外と知られておらず、飲食店などが料理の飾りなどに使用してしまい、それを客が食べてしまい中毒事故が発生しています。
 過呼吸や嘔吐、痙攣などの中毒症状がおこり、場合によっては死亡する事もあるそうです。
 

毒部位 蕾、葉、根
毒症状 めまい、嘔吐、痙攣、昏睡、呼吸麻痺

 

●アジサイ名所

アジサイ寺
  全国各地に、境内に紫陽花の花を多く植えている寺院があり、「アジサイ寺」と呼ばれています。
「アジサイ祭」などが開催され、観光名所になっています。
 
公共の施設(大阪府民の森ぬかた園地、神戸市立森林植物園、舞鶴自然文化園)
  約5万株のアジサイが植えられています。
 
「伊勢温泉ゴルフクラブ内の福祉と環境を融合したあじさい園」(三重県)
  2万5000平方メートルに56種類・7万5000株という日本最大級のあじさい園があります。
 
神戸市の裏六甲ドライブウェイ、奥摩耶ドライブウェイ
  道沿いにはアジサイが自生しています。
 
箱根登山鉄道
  開花時期に合わせ夜間ライトアップされたアジサイを楽しめる特別列車が運行されてます。

他にも、いろいろな名所があります。


 

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