梅について


 

●梅とは?

 ウメは、バラ科サクラ属の落葉高木、またはその果実のことをいいます。(学名:Prunus mume)
[英    語]:Japanese apricot
[フランス語]:prunier de Japon

別名
好文木 
(こうぶんぼく)
春告草
(はるつげぐさ)
木の花
(このはな)
初名草
(はつなぐさ)
香散見草
(かざみぐさ)
風待草
(かぜまちぐさ)
匂草
(においぐさ)
   

などがあります。

●梅の種類

 梅には300種以上の品種があり、「野梅系」、「紅梅系」、「豊後系」の3系統に分類されます。
梅の実が採れるのは、主に豊後系の梅です。

 日本国内では、100種類前後の実の収穫を目的とした梅の品種が栽培されています。
特定の地域のみで栽培される品種が多いようです。

【一例】

豊後
(ぶんご)
淡紅色の花で一重と八重がある、大実品種、観賞用としても植えられる
白加賀
(しろかが)
白花、大実品種、繊維分が少ない
南高
(なんこう)
白花、大実品種、梅干し用として人気品種。日焼け部分が赤くなる
花香実
(はなかみ)
ピンクの花、八重咲き、中実、観賞用としても植えられる
古城
(ごじろ)
白花、大実、梅酒やジュース向きとされる
甲州最小
(こうしゅうさいしょう)
白花、小梅の代表品種
竜峡小梅
(りゅうきょうこうめ)
白花、信州小梅の中から選抜された品種で種が小さい

 

●梅にまつわる言葉

「桜伐(き)る馬鹿、梅伐らぬ馬鹿」
   春先に咲く代表的な花である桜と梅のふたつを対比しつつ、栽培上の注意を示したものです。
 桜はむやみに伐ると切り口から腐敗しがちであり、剪定には注意が必要です。一方、梅の樹は剪定に強く、むしろかなり切り詰めないと徒枝が伸びて樹形が雑然となって台無しになるばかりでなく、実の付き方も悪くなります。
 実が付く枝は通常数年で枯れ込んでしまうため、実の収穫を目的とするのであれば、定期的に枝の更新を図る必要があるからです。
 
「桃栗三年、柿八年、柚(ゆず)の馬鹿野郎十八年、梅はすいすい十六年」
   種を植えてから実を収穫できるまでの期間を指す俚謡です。
 本来は「桃栗三年柿八年」で一つの諺。「物事は簡単にうまくいくものではなく、一人前になるには地道な努力と忍耐が必要だ」という教訓です。
 
「東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ」
   菅原道真が大宰府に左遷されるとき、道真の愛した庭の梅の花に別れを惜しんで詠んだ歌です。後に庭の梅木が道真を追って大宰府に飛んできた、という「飛梅伝説」があります。
 
「梅は百花の魁(さきがけ)」
  年のはじめ、梅があらゆる花の先頭を切って咲き、春を告げることをいいます。
 
「梅一輪 一輪ほどの暖かさ」
  梅の花が一輪また一輪と咲くにつれて、気候も少しずつ暖かさを増すという意味です。
[服部嵐雪の俳句]

参考資料:ウィキペディア(Wikipedia)


 

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