花火のマメ知識



  夏の風物詩の一つとしてあげられる花火についていろいろと紹介したいと思います!

花火の種類

花火には大きく分けて打上花火とおもちゃ花火の2種類があります。  
  • 打上花火・・・取り扱いや打ち上げに免許が必要なもの
  •  
  • おもちゃ花火・・・スーパーやコンビニ、玩具店などで販売され、家庭などで消費されるもの



打上花火の歴史

 花火のルーツはのろしだったといわれています。しかし、その時の花火は 黒一色で鑑賞用とはいえず、
のろしなど実用的な面を持っていました。その後、花火は軍事用以外にも使われるようになり江戸時代に入ってから現在のような鑑賞用の花火が誕生しました。
 しかし、この花火が原因で「江戸の華」といわれるほど火事が多くなりました。このため、17世紀には花火禁止令が出されました。この禁止令はその後、4回も繰り返し出されたそうです。しかし、禁止令を出した当時の四代将軍家綱自身が花火を2回楽しんでいるくらいなので何度お触れが出されようとあまり効果がなかったようです。このことから花火の魅力が分かります。禁止令を破ってでも鑑賞したいほど花火は綺麗だったということでしょう。
 ちなみに花火のルーツといわれている「のろし」。この「のろし」を漢字でなんと書くか知っていますか?二通りの書き方がありますが、その一つに「狼煙」があります。それは狼の糞を混ぜると煙が濃くなるということが由来とされているようです。 

打上花火を日本で最初に見た人は?

 1589年(天正17年)7月に伊達政宗が鑑賞したという記録があり、その後1613年(慶長18年)の夏、イギリスの国王ジェームス1世の使者としてジョン・セーリスが駿府 (すんぷ)城を訪れた時に、徳川家康に花火を見せたという記録が残っています。
 これが機になり、大川端(隅田川)の下屋敷では花火を打ち上げることが年中行事になりました。

日本の 打上花火と外国の打上花火は違う!?

日本の花火 昔、河川で打ち上げられていて、観客はあらゆる方向から鑑賞していたため立体的に発光する必要がありました。このため、打ち上げ時に光が同心円状に広がるものが多く、どこから見ても同じ形をしてい ます。そして花火そのものの形も球形です。
欧米の花火 ヨーロッパでは、貴族の館など建物の裏から打ち上げていて、観客は一定方向からしか見ることがなかったため、平面的な発光でした。このため、打ち 上げても円状にはならず、花火そのものの形も円筒形です。

たまやとかぎや

  花火が打ち 上げられた時の掛け声といえば「たまや〜、かぎや〜」。これは「たまや」と「かぎや」というそれぞれ花火を作っていたお店の名前のことです。
  「鍵屋」は、江戸の花火一門として知られています。六代目弥兵衛のときに、清七という腕の立つ番頭がいて、のれん分けをし「玉屋」が誕生しました。
 現在、花火大会で聞く掛け声は「たまや〜」が多いように感じます。この理由として、鍵屋よりも花火の技術が勝っていたこと、語呂がよいので掛け声を掛けやすいことなどが挙げられます。

世界一の 打上花火!!

 世界一の花火は新潟県で例年9月9日〜9月10日にかけて行われる片貝祭りで見ることができます。
 ギネスに認定されている4尺玉の花火!重さ420キロある玉が地上800mの高さまで打ち上げられ、直径800mもの大輪の花が夜空に咲くそうです。

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